何かが
3月の5日からワールドベースボールクラシック(通称WBC)がはじまります。さながら野球のワールドカップと言った感じでしょうか。多くのメジャーリーガーも国を代表してこの大会に参加するようです。昨年のオリンピックでの星野ジャパンの惨劇が記憶に新しいのですが、前回の覇者と言うこともあり今回は是が非でも優勝して日本の存在感を示したいところです。
日本チームの牽引役は何といってもイチロー。7年連続200本安打、しかもオールスターにも毎年のように選出される、押しも押されぬ日本を代表するスター選手です。しかし、イチローだけではありません。レイズの岩村、カブス福留、マリナーズ城島、とそうそうたるメンバーなのです。そしてもっとすごいのは投手陣です。ダルビッシュ、岩隈はもちろん、杉内、渡邉俊、藤川に松坂と選手全員の年俸を併せると、どこかの地方の地域予算と思うほどのスーパースター揃いです。まさに相場で言うと「買い」ですよね。
印象としては全員が4番、全員がエース、と言った感じがしなくもないのですが、それなりにまとまっている様にも感じるし、案外ばらばらな気もします。練習試合を何試合か行っているようですが、いずれも完全に格下なだけに勝たからと言って特別何と言うほどのものではないですよね。勝ったときには欠点は見つからないものですし、負けたときには欠点だらけに見えるものです。
ただ、私が思うにこのスター集団の采配を取る監督の立場は「微妙」だと思いませんか。バリバリのメジャーリーガーや首位打者、ホームラン王が顔を揃えているメンバーで、現役時代一度もタイトルを取ったことのない原。例えば1点負けてて最終回絶好のチャンス、どうしても1点ほしい、そんなときにメジャーリーガーにスクイズのサインは出しにくいですよね。野球は確率のスポーツです。どんな優秀な打者でも確率は3割、あとの7割はピッチャーに歩があるわけです。
ブルペンで見た松坂はどう見ても調子が上がっていない、そんなときでもローテーションを変えにくいし、先発、中継ぎが打たれていても、このイニングまでと思っていると予想以上に点を取られたり、ある特定の打者だけ打ち取るいわゆるワンポイントリリーフも起用しにくいのではないでしょうか。プロの公式戦なら1敗くらいしてもどうってことないのですが、短期決戦では1敗が命取りになったりします。
どのスポーツでもそうですが、すべてにおいて秀でた選手ばかりがそろったチームと言うのは存在しません。野球もそうです。能力のある選手とない選手が補い合いながら自分の役割を果たす中で、指揮官はひとつの組織を最強にするために打順や投手起用などいろんな作戦を駆使するわけです。全員が優秀選手なら打順を組む必要はないし、誰が投げても良いわけです。
力の差が圧倒的に違うのなら良いのですが、国際試合のように拮抗していると別の何かが勝敗を左右するような気がします。別の何か、それって何でしょうか、運?、ツキ、同じか、勢い?、調子?、応援?、報道?、景気対策?う~んわかりません。勝負の世界もマーケットも神の見えざる手に左右されているようです。
先週から不思議なくらいの円安・ドル高、日本株は安いのですがそれほどの悲観的ではありません。出来高、こんなもんでしょう。3月決算が見えてきて、多くの人が大不況を感じ始めています。ここにも何かが潜んでいるようです。
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